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第部 世界地理の教育 地理総合時代の世界地理学習/地理教育の30年と世界地理学習/世界地理学習のあり方/克服すべき課題
第部 現代の世界 1.現代世界の構造-戦後秩序の崩壊と領域国民国家の終焉 イスラームを敵とする時代へ/イスラーム世界における領域国民国家体制の崩壊/ヨーロッパにおける多国間協調と寛容の終焉/領域国民国家体制の限界/新たな世界地誌を考える 2.地 図 地図をめぐる状況/地図投影法(指導の)エッセンス/大縮尺の地図(地形図)/地理院地図/ウェブ地図,地図ソフト・アプリなど 3.地球環境問題 越境大気汚染と酸性雨/地球温暖化 4.持続可能な開発のための教育(ESD) 地理教育とESD/MDGsからSDGsへ/SDGsをどのように扱うか/地理を学んで課題を「つなぐ」
第部 世界の諸地域 1.アジア 中国(歩みと人口・多民族,食生活と農業,工業化と変わる社会)/韓国・朝鮮(日韓関係,韓国経済,朝鮮経済)/ASEAN諸国(文化と社会,ASEAN)/インド(モディ政権のヒンドゥー至上主義と経済の展望,経済自由化への道,消費ブームと工業,成長著しい自動車工業,ICTサービス産業の発展)/西アジア(アラブ世界とイスラーム文化,パレスチナとイスラエル) 2.アフリカ アフリカの飢餓と貧困(なぜ栄養不足の問題は改善されないのか,音のない戦争,中国の経済進出)/アフリカ東部の国々(東アフリカの情勢,経済発展,エチオピア・ケニアの中長距離アスリート,日本企業の進出,主要産業とフェアトレード)/アパルトヘイト後の南アフリカ(残存する人種間の格差,南アフリカの企業の状況,近年のサブサハラの動向) 3.ヨーロッパ EU:統合と分離(ヨーロッパ統合のさきがけ,EEC→EC→EUへ,イギリスのEU離脱)/移民・難民(ヨーロッパの難民危機とは,21世紀「難民危機」を振り返る,シェンゲン協定とダブリン規則の穴,EUの制度の「危機」,スバールヴァル条約と難民)/ヨーロッパの環境政策:循環型経済とグリーン経済(環境行動計画,循環型経済,グリーン経済,グリーンボンド市場)/ヨーロッパの産業(EUの発展と変化,EPA締結による変化,ヨーロッパの農業,工業,北欧におけるサケの養殖)/ヨーロッパとロシア(ロシア最大の企業「ガスプロム」,ゴルバチョフからエリツィンそしてプーチンへ,パイプライン戦争,東アジア・日本とロシア) 4.北アメリカ アメリカの工業(「サンベルト」はいつから使われるようになったか,サンベルトの特徴は,ラストベルトは衰退しているのか,競争力のある航空宇宙産業,保護関税の影響,トランプの保護主義の影響)/農業(アメリカは農業大国,農業問題,中西部の土壌浸食対策と問題点,穀物メジャー,カーギル本社)/アメリカ社会の理想と現実(移民国家,坩堝からサラダボウル,スポーツ国家) 5.中南アメリカ ラテンアメリカ(太平洋世界からみると,ラテンアメリカの3つの場,ラテンアメリカとは?,取り残された人々の叫び)/マルチカルチュアの国ブラジル(大きな国,多民族・多人種のルーツを持つブラジル人,時代に翻弄された日系移民,コーヒーから大豆と鉄鉱石の国へ,ブラジルの飛躍と今後の行方)/ペルー(3つに区分される自然環境,遺跡と観光,日本との関係,人の交流,鉱産資源と水産資源にたよる経済,新たな農産物の生産,農産品の対日輸出拡大に向けた動き)/カリブ海と中米(カリブ海地域,2つに分断されていた国家パナマ,コスタ軍隊を廃止した国コスタリカ) 6.オセアニア オーストラリア(産業と貿易,オーストラリアで暮らす人々)/太平洋の島々(オセアニアの国名の由来,植民地となった島々,アメリカの核実験と第五福竜丸事件,ミクロネシアの平和憲法,気候変動問題に立ち向かうキリバスの人々) |